バンクーバー水族館（845Avison Way, Vancouver）で11月3日、シーフードのチャウダーの選手権「BC Sustainable Seafood Chowder Competition」が行われた。Ocean wiseが主催する。

　当日の決勝に向け、サステイナブルなシーフード料理を提供するOcean wise提携レストラン40店が提出したレシピの中から前もって優秀レシピ5件が選ばれた。決勝に進んだレストランはGoldfish、Nu Restaurant、Coast Plaza Hotel、C Restaurant、Fairmont Waterfront Hotelで、5人のトップシェフが腕を振るいサステイナブルなシーフードをたっぷり使った独自のチャウダーを観客の前で調理した。オリジナルレシピということもあり、酒かすやソイミルクを使ったチャウダーや、地元産のサーモンやハラビットを使ったトマトベースのチャウダーなど会場内にはシーフードの香りが漂い、観光客らが長い列を作って試食し食べ比べをする様子もうかがえた。

　観光客の1人、Powelさんは「安全なシーフードを使ったオリジナルチャウダーで、おいしくて5種類とも試食した。チャウダーといえばクリーミーなイメージだったが、いろいろな味のチャウダーが新鮮だった。個人的には酒かすのチャウダーが好み」と評価した。

　ゲスト審査員5人が厳正な審査を行い協議した結果、ホタテや貝などをふんだんに入れてスモーキーフレーバーのチャウダーを作ったC Restaurant、Quang Dangさんが優勝を手にし、リゾート地として知られるオカナガン地域のVIP宿泊券が授与された。さらに特典として、優勝したチャウダーがサステイナブルな保存缶などを販売するRaincoast Trading Ltdから新製品として商品化される。Dangさんは「発売はとても楽しみ。気軽に地元産のシーフードや安全なおいしい料理を多くの人に楽しんでほしい」と喜びのスピーチを行った。

　Ocean WiseのMike McDermidさんは「缶食品といえば低コストのイメージだが、Raincoast Trading社は、サステイナブルでグレードの高いシーフード缶を作る会社でもあるので、優勝者Quangさんのレシピでサステイナブルチャウダーを発売できるのは喜ばしいこと」と話す。

　商品化されたチャウダーは来年、IGAやCAPERS、同水族館などで発売予定。