深川製磁、バンクーバーを拠点にネット販売を通して北米進出

深川製磁はネット販売を北米で展開する。

深川製磁はネット販売を北米で展開する。

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 有田焼の陶磁器、製造・販売メーカー「深川製磁」(本社=佐賀県西松浦郡有田町)は、バンクーバーの代理店「umf.LLC」を通して北米市場に参入、昨年12月20日に英語のウェブサイトを新設、ネット販売を開始した。

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 深川製磁の北米市場参入は、1970~80年ごろ、アメリカを拠点に販売を展開していた円高時代以来。「UMF.LLC」の北米ディレクター、西島直康さんは「過去の北米での販売実績もあり、深川製磁という100年の歴史に培われた日本の伝統工芸を北米の方にも伝えたい」と北米市場再参入への動機を話す。

 英語のウェブサイト開設にあたり、北米の文化を考慮、酒セットや土鍋などより皿やボール、コーヒー・ティーカップなど普段使いのできる食器を中心に商品をセレクトする。現在、扱われている商品は約150点。徐々に500点ほどに増やしていく。価格帯は30ドル~3,000ドルと幅広いが、約100ドル前後のものが多い。

 主力商品として「深川ブルーシリーズ」「富士 シリーズ」「龍シリーズ」を打ち出す。「『龍シリーズ』は絵柄が繊細で細かい色彩やタッチを施す」と西島さんは話し、「伝統工芸である陶磁器は歴史や時代が過ぎても変わらない価値を維持し続ける。日常生活の中でこの変わらない価値を心のよりどころとして持ってほしい」と期待する。

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