BC(ブリティッシュ・コロンビア)州犯罪予防協会は1月8日、昨年末に実施した「Operation Red Nose(赤鼻のトナカイ作戦、ORN)2008」が、雪による道路状況の悪さにもかかわらず大成功を収めたと発表した。
同企画は、飲酒運転防止を目的として1984年にケベックで始まった運転代行サービス。年末のパーティーシーズンの毎週末、金曜・土曜の夜に電話1本でボランティアのドライバーが外出先から自宅までの運転を代行してくれるもので、同州では1996年から毎年行われている。
昨年11月28日~12月31日のサービス実施期間中、前年より150件も多い4,900件の依頼があった。例年にない大雪に見舞われたため、サービスをキャンセルする地域もあったが、3,000人以上のボランティアが計12万7千キロを運転して、依頼者たちを安全に自宅まで送り届けたという。
同サービスの利用は無料だが寄付も受け付けたところ、前年よりも1万カナダドル多い10万カナダドル以上が集まった。集まった寄付金はBC州の子どもたちの安全を守る活動のために使われる。
同協会のDixie McLeanさんは「ボランティアで参加してくれた人たちの協力なしでは、今回の成功はあり得なかった」と感謝の気持ちを語り、「今回、サービスを提供できなかった地域もまだまだあるので、次回はより多くの人のリクエストに応えられるよう、新しいスポンサー協力が増えてくれたら」と期待を寄せる。