バンクーバー市内のUBCサンダーバードアリーナ(6066 Thunderbird Blvd. Vancouver)で2月24日~3月1日、スレッジアイスホッケー「CANADA CUP」が開催されており、日本は初日、アメリカと対戦し3-1で勝利した。
同大会には、カナダ、アメリカ、ドイツ、日本の4カ国が参加。同アリーナは、来年のバンクーバー冬季オリンピック、パラリンピックのアイスホッケーの会場のために、既存のリンクに加え新しいリンクを建設、一新し、同大会から使用されている。
初日、試合会場には地元の複数校の小学生ら1,125人が詰めかけ、両面に日の丸とアメリカ国旗を描いた手作りカード掲げ、両チームを応援した。Queen Mary小学校教師のArlene cook先生は「ここに来たのは課外授業の一環で、子どもたちにさまざまなスポーツがあることを、この大会を通して学んでほしいし、パラリンピックにも興味をより持ってほしい」と話した。同小6年生のAyden君は「スレッジアイスホッケーを初めて見たが、意外と激しいし、興奮する。今日ここに来て見ることができてラッキー」と声を弾ませた。
スレッジホッケーとは、下肢に障害を持つ人たちのために、アイスホッケーのルールを一部変更して行うスポーツ。アイスホッケーと大きく異なる点は、「スレッジ」と呼ばれるスケートの刃を2枚付けた専用の「そり」に乗り、左右の手にスティックを1本ずつ持ち、行う。アイスホッケー同様に体当たりが認められており、選手同士が体当たりする度に同会場にいた小学生達は声を上げ、盛り上がりを見せた。
試合は終始、拮抗(きっこう)していたが、一回り身体が大きいアメリカチームを、日本チームはスピードを生かし、第3ピリオドに一気に2点を挙げ、3-1で初戦を白星で飾った。試合終了後、日本チームキャプテンの上原大祐選手は「大事な初戦を勝つ事ができて良かった。新しいリンクにも段々慣れてきたが、後は選手のみんなが時差ボケに苦しんでるので、明日のドイツ戦、そして明後日のカナダ戦に向け体調を整えたい」と話した。「素晴らしい会場に、今日は素晴らしい応援があって良かった。バンクーバー在住の日本人の方にも足を運んでもらえると嬉しいし、スレッジホッケーにも興味を持ってもらえると思う。1年後、ここに戻ってこれるように、今は頑張りたい」と同チームの中北浩仁監督。
日本チームは現在世界ランキング4位、パラリンピック出場条件は、今年の5月、チェコで行われる世界選手権6位以内に入ることが条件となる。
今大会の日本チーム試合予定は、25日、13時からドイツ、26日は19時からカナダと対戦し、土曜日に準決勝、日曜日に3位決定戦そして決勝が行われる。
チケットは12.50ドル。同会場入り口または、チケットマスターで発売中。