現在熱戦を繰り広げているNHL(北米アイスホッケーリーグ)のプレーオフのうち、地元チーム「バンクーバー・カナックス」の全試合が、バンクーバーのランドマーク「Canada Place」(999 Canada Place, Vancouver)でのビル前壁面に設置した巨大スクリーンで放映されている。
同スクリーンは高画質ハイビジョン対応のLED画面で、縦14フィート×横25フィート。「Canada’s Storyboard」と呼ばれ、通常はバンクーバーを訪れる観光客向けにカナダの風景やイベントの様子を映し出したり、クルーズ船情報や併設するIMAX Theatreの上映スケジュールを表示している。
Canada Place CorporationのMike Shardlow社長は「(カナダプレイスは)『カナダ人の誇り』を常に表現する場所でありたいと思っている。アイスホッケーはカナダの国民的スポーツで国の象徴ともいえる」と話す。バンクーバー・カナックスのChris Zimmerman社長は「コミュニティー全体のチームへのサポートや熱烈な応援がとてもありがたい。試合会場以外の場所でも多くの人が集まってホッケー観戦を楽しむ場所ができた」と喜びのコメントを寄せた。
同チームは昨年、プレーオフ出場を逃した。1982年と1994年には決勝まで進んだが、優勝には手が届かず、「今年こそスタンレー杯をバンクーバーに!」とチーム初優勝を夢見て熱心に応援するカナックスファンは多い。試合会場となるGMプレイスでの観戦チケットを入手することは困難なため、ファンの投稿サイトでは「次の試合を一緒にカナダプレイスに見に行こう」と誘い合う書き込みも。
同チームは20日に準決勝進出を決め、地元ファンはさらに盛り上がりを見せる。