バンクーバー水族館(845 Avison Way, Vancouver、TEL 604-659-3474)の移動プログラム「AquaVan(アクアバン)」が15周年を迎え、キャンセル待ちも出るほどの人気を集めている。
5月5日には、新しいトレーラー(車長=32フィート)の出発式が開かれ、John Nightingale館長らが「海草」をリボンに見立ててテープカットを行った。同車両には、最新の飼育管理システムを搭載。経験豊富なインストラクターの指導の下で、水槽内のヒトデやヤドカリなどを観察したり、実際に手で触ったりしながら、生態系の仕組みや人間と環境とのかかわりについて学ぶことができる。
同プログラムでは、1994年からブリティッシュ・コロンビア(BC)州とアルバータ(AB)州の学校やコミュニティーセンターを、移動式水槽を備えたトレーラーで訪問。これまでの総移動距離は17万キロを超え、プログラム参加者は40万人に上る。
「バンクーバー水族館を訪れるチャンスがない子どもたちがBC州内に数多くいるので、このトレーラーでこちらから出掛けていくことで、直接海の生き物たちに触れ、環境保護に対する興味を持ってもらうきっかけになれば」(同館長)。
今後3カ月は、主にプリンス・ジョージやフォート・セント・ジョン、ドーソン・クリークなどのBC州北部を訪問する予定。