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ドキュメンタリー童話「地球のステージ ありがとうの物語」-バンクーバーで上映

東ティモールの避難民キャンプで子どもたちと一緒に歌を歌う桑山紀彦さん。

東ティモールの避難民キャンプで子どもたちと一緒に歌を歌う桑山紀彦さん。

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 バンクーバー郊外バーナビー市にある日系ヘリテージセンター(6688 Southoaks Crescent, Burnaby、TEL 604-777-7000)イベントホールで5月24日、ドキュメンタリー映画「地球のステージ ありがとうの物語」(佐藤威一朗監督)の上映会が開かれる。主催は「地球のステージ」を支援する会、協賛はピース・フィロソフィー・センター。

 同作品は、長年紛争地や被災地、スラムでの医療救援活動を行っている精神科医、桑山紀彦さんの活動が基になったドキュメンタリー。桑山さんの活動の様子や現地の子どもたちの生活、戦争のつめ跡などのさまざまなシーンが絡み合って展開し、全体を通して桑山さんの音楽が各シーンを結び付けている。昨年1月以来、70カ所で120回を超える上映会を開き約4万人を動員。2月の「ぴあ映画満足度ランキング」では2位にランクインした。

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 監督、カメラマン、音声担当、アシスタントの4人のスタッフが、桑山さんと一緒に東ティモール、フィリピン、カンボジア、クロアチア、パレスチナ・ガザ地区など8つの国や地域を旅しながら、2年半を費やして撮影した。「映画をやろうと考えてから完成するまで、生活すべてが映画一色だった」という同監督。「撮影をするには、取材対象と心を許し合わなければならないため、『どうしたら心を許しあえるか』が一番難しく、子どもたちと打ち解けるためにスタッフが絵文字を使って会話をするなどさまざまな苦労があった」と振り返る。

 撮影中で一番印象に残ったのは、パレスチナ・ガザ地区での撮影を終えてイスラエルとの国境で撮影に協力してくれた人たちに別れを告げるときだったという。「自分たちの真後ろで下りた検問所の鉄格子が動物園のおりのように見えた。おりの中で働く場もなく、支援物資だけに頼って暮らしているガザの人たち。今年1月の空爆が終わってから、世界の関心は一気に薄れているが(ガザの人たちの)状況は今も変わっていない。人間の尊厳があれほど踏みにじられている場所が他にあるかどうか。そうした部分を、映画を見て感じてもらえれば」と語る監督。「世界が、それぞれの文化や習慣、固有の政治体制を守りながら平和な暮らしができるようにすることが、日本やカナダ、ヨーロッパなどの責務だと思う」とも。

 同作品を「ドキュメンタリー童話」と呼んでいることについて、監督は「桑山さんの歌と目線を借りる形で、子どもたちの命の躍動を描いた。母が子に童話を読んで聞かせるように、穏やかに優しく、温かく子どもたちの命を伝えたかったので、ドキュメンタリー『童話』と呼んでいる。子どもでも心で感じてもらえるように願いながら作った」と説明。同作品が単なる紛争地や貧困地の悲惨な状況を撮影したネガティブな面を伝えるだけの「ドキュメンタリー」ではないことを強調する。

 桑山さんは、今回の上映について「ライブとしての『地球のステージ』とは違うドキュメンタリー映画の世界を見てもらいたい。困難があるが故に工夫して、勇気を出して生き抜く世界の人々の姿から多くのことを学べるはず」とコメントを寄せる。

 主催団体広報担当の岩崎万里さんは「昨年9月に同じ会場で開かれた桑山さんの『地球のステージ』公演を見て感銘を受けた人たちが集まって『支援する会』が発足してから、多くの人との出会いに恵まれて今回の上映会開催までこぎ着けることができて感動している。桑山さんの活動を紹介するだけでなく、多くの深いメッセージが込められている作品なので、バンクーバーの皆さん、特に子どもたちに見てもらっていろいろなことを感じてもらえれば」と来場を呼びかける。

 開場は12時30分、13時から上映開始。上映時間は100分。英語字幕付き。入場料は、大人=12カナダドル(前売り=10カナダドル)、子ども(小学生~15歳)=6カナダドル(前売り=5カナダドル)。紛争地での映像を含むため、低学年以下の子どもには保護者のアドバイスが必要。

 前売り券は、日系ヘリテージセンターのほか、Tama Organic Life(North Vancouver)、Japan Shiatsu Clinic(Vancouver)、Hatsumi & Nishi Hair Design(Coquitlam)、松寿し(Coquitlam)、ふじ屋本店(Vancouver)、茶話ティー&クラフト(Vancouver)、さくら寿司(Richmond)で販売する。問い合わせや前売り券の予約はメール(FFPV2009@yahoo.ca)か電話(604-723-1649、10時~17時)で受け付ける。

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