バンクーバーミュージアム(1100 Chestnut St.、TEL 604-736-4431)で5月4日より、「Rice is Life」が開催されている。米に関する企画展はカナダ初。
同館アジア文化研究部門のキューレーターであるポーラ・スワートさんとCanadian Society for Asian Artsのディレクター、マーゴ・パルマーさんによる共同展示。開催は、米の歴史、耕作方法、文化、宗教、儀式など、食物としてではなく米本来が持つ深い意味、重要性を人びとに広めることが狙い。
会場入り口には米で作られたゲートが設置され、米の原産国であるアフリカ、アジアから収集された古代に使用されたの耕作機、精米機、収穫祭の儀式用マスク、米の貯蓄小屋の模型などを展示する。日本からの展示品は、神道で穀物の神の総称であると言われている稲荷神の面、神社の模型、蓑(ミノ)など。
同館関係者は「米は全世界のおよそ半分にも及ぶ人口を支える大切な食物。北米でも身近な食材となった現在、多くの人びとに米に関心を持ってもらいたい」と話している。
開館時間は、月曜~日曜=10時~17時、木曜=10時~21時。9月3日以降は月曜定休。入場料は、大人=10カナダドル、シニア、18歳以上の学生=8ドルほか。展示は来年1月1日まで。