バンクーバーミュージアム(1100 Chestnut Street Vancouver、TEL 604-736-4431)で9月13日より、「Women's Fashion of La Belle Epoque:1890-1914(ベル・エポック展)」が始まった。
「La Belle Epoque」は直訳すると「美しいエラ」の意で、フランスでパリを中心に新しい文化・芸術が栄えた19世紀末から20世紀初頭にかけての時代を指す。その中でも女性のファッションに焦点を当てたのが今回の企画だ。同ミュージアム担当者のJoan Seidlさんによると、オープン直後の2時間で300人以上の来場者を記録したという。
間接照明で1つ1つの展示物を浮き上がらせるほの暗い会場では、繊細な作りの豪華なドレスのほか、帽子や靴、扇など当時の女性たちを虜にしたファッショナブルな小物を展示する。展示物にはファッションの流行とその変遷、当時の女性たちの美意識などを解説したメモが添えられている。来場者には1人で見て回っている人々の姿が目立ち、解説メモの1枚1枚に足を止め、熱心に読んでいた。
Seidlさんは「私たちは歴史における服飾の位置付けに関心があった。今回この企画を取り上げることは同時にバンクーバーにおけるファッションを見直すいい機会でもあると思う。来場者には美しい服や小物の詳細まで見て楽しんでほしい」と話す。
同ミュージアムの会員でもある男性は「とても美しい。西洋のドレスのはずなのに、デザインの一部にアジアンテイストが見出せるのがとても興味深い」と語った。
開館時間は月曜~水曜、金曜~日曜=10時~17時、木曜=10時~21時。2008年3月23日まで開催予定。