「バンクーバー国際映画祭(Vancouver International Film Festival)」が9月27日~10月12日までの16日間にわたり、開催される。主催はVIFFで、京都プラネット、Vancity、Rogers、VISAなどが協賛する。今年で26回目。
同祭の開催は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の映画産業を活気づけるのが狙い。期間中、約50カ国から333本の映画や短編作品が出品され、バンクーバー国際映画センターやエンパイヤーグランビル7シネマなどバンクーバー市内各所で上映する。
日本からも9つの映画と6つのショートフィルムが参加。ベネチア国際映画祭で新賞、「グローリー・オブ・ザ・フィルム・メーカー」を受賞した、北野武監督作品「監督・ばんざい」(GRORY TO THE FILM MAKER)や実相寺昭雄や市川崑ら10人の監督による夏目漱石の短編小説「夢十夜」のオムニバス映画「ユメ十夜」(TEN NIGHT OF DREAMS出演、小泉今日子、阿部サダヲ、本上まなみなど)などを上映予定。また、ぴあ東京国際映画祭でグランプリと音楽賞を受賞した「剥き出しにっぽん」(Bare-Assed Japan)と審査員特別賞を獲得した「俺たちの世界」(This world of Ours)の両監督と俳優陣、「それでもボクはやってない」(I Just Didn’t Do It)の周防正行監督の来加も予定されている。
同祭は、観客の人気投票で選ばれる「モスト・ポピュラー・インターナショナルフィルム」賞、「ベスト・ドキュメンタリー」賞やアジア映画部門の「タイガー・アンド・ドラゴン」賞など8部門に分かれ、9つの賞を用意する。カナダショートフィルム部門には、日系カナダ人、ササキ・ナオコさん監督「AWASH」も出品されている。
チケットは9.50カナダドル。昼間の興行は7.50カナダドル。ほかに、オープニングからすべてのプログラムが鑑賞できるVIPパス650カナダドル、昼興行パス200カナダドルなど、さまざまなパスも販売する。期間中、15万人以上の動員を見込んでいる。