リッチモンド、スティーブストン仏教会で8月9日、「日本語による自閉症児とその家族のためのワークショップ」が行われる。「日本語での自閉症児についてのワークショップの開催はバンクーバーでは初めて。カナダでも初めてではないかと聞いている」(コーディネーターの餌取千佳さん)。
ワークショップでは自身も12歳の高機能自閉症の息子を持つキロス田中桜子さんが講師を務める。キロス田中さんは自閉症サポートプログラム、ローレル・ビヘービアーサポートサービスに所属。「『自閉症』について、行動療法、文化と言語、アイデンティティー、『科学・医学と精神性の接点』」について30分の講義と参加者の自己紹介・質疑応答を行う。
講義の間はコーディネーターとアシスタントが自閉症児とその兄弟と一緒に同会場内のジムにある遊具や玩具で自由遊びをするほか、講義後は親も参加。家族でチームを組み、子どもと一緒に遊びながらほかの家族とも交流を深める。
餌取さんは「自閉症の子どもについて誰にも相談できず不安な気持ちを抱えている親、同じ状況の家族と友達になりたいと思う親の問題を解決できる場を提供できれば」とワークショップ開催の理由を話し、「開催について大きな反響をいただいている。子どもの安全を守れる定員で会を設定しているので今回は参加できない家族もいるが、今後も定期的に会を開いていくつもり」と話す。
「子どもを信じてほしい。自分の子どもは可能性を秘めている天才だと。くじけないで」(同)とすべての親にメッセージを送る。
参加費は設定されてないが次回の開催に向けて寄付を募る。家族での参加は既に締め切っているが、親だけの参加は若干受け付ける。完全予約制。英語の通訳にも対応。ボランティアも募集している。予約・ボランティアの連絡先はTEL 604-304-0034またはchikachikahirune@yahoo.co.jpまで。