バンクーバーのフォールス・クリークエリアのビーチ沿いにあるVanier Park で9月27日、野生のサーモンの生命をたたえ保護を訴えるイベント「The Salmon Celebration」が開催される。主催はFalse Creek Watershed Society。今年で6回目。

　同イベントは2004年から行われており、毎年先住民の音楽や語り聞かせ、大道芸人や子ども向けのクラフトなどが無料で楽しめる。主催者Artistic DirectorのCelia Brauerさんは「野生サーモンの減少は最近の保護によって、少しだが希望の光が見えてきたところ。イベントを通して、1年に一度でも地元の自然環境への感謝と保護の気持ちを持ってもらえれば」と話す。

　130年前までは現在のバンクーバーの人口よりもはるかに多くのサーモンが生息していたといわれるフォールス・クリーク湾内。ダウンタウンイーストサイドから、UBC近くのエリアまで、湾に流れ込む多くの清流が存在しサーモンの繁殖地となっていた。イベント開催に先立ち、9月12日からはダンバーエリア、Musqueam Creekなど各清流跡地を歴史研究家と歩き、都市開発が自然に与えた影響を考える機会「Lost Stream Walks」も始まる。

　「Lost Stream Walks」 は昨年初めて実施したが、好評だったため今年は日数、場所を増やして実施。既に事前登録で定員に達している日もある。「産業開発によりバンクーバーがどの様に変わり、以前どんな自然があったのかを知ることはわたしたちにとって大切なこと」（Celiaさん）とも。

　9月27日はBC州の定めるBC River’s Day であり、同月はバンクーバー市の定めるWild Salmon Monthに制定されている。

　9月27日のイベントは入場無料。開催時間は12時～16時30分。「Lost Stream Walk」はサイトから登録が必要。