パラリンピック日本選手団解団式-スレッジ遠藤選手日本人で初の功績賞受賞

日本人で初めて「ファン・ヨン・デ功績賞」を受賞したスレッジホッケー主将の遠藤隆行選手。撮影:竹見脩吾

日本人で初めて「ファン・ヨン・デ功績賞」を受賞したスレッジホッケー主将の遠藤隆行選手。撮影:竹見脩吾

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 バンクーバーのザ・エンパイア・ランドマークホテル(1400 Robson Street, Vancouver)で3月22日、日本選手団や関係者らが参加し解団式が行われた。

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 バンクーバー・パラリンピックで日本選手らは、前回のトリノ大会の成績を2個上回るメダルを獲得し、合計11個(金3、銀3、銅5)と好成績を残した。日本選手団の主将を務めた新田佳浩選手は「悔しい思いをした選手もその思いを返すのはソチしかない。4年後に向けてもうスタートしている。気持ちを切り替えて頑張ろう」と2014年に開催されるソチに向けて気持ちを新たにした。

 スレッジホッケー主将の遠藤隆行選手はパラリンピックスピリットを最も顕著に表した男女各1人に贈られる「ファン・ヨン・デ功績賞」を日本人で初めて受賞した。遠藤選手は富士山を両手だけで登頂し、スレッジホッケーを銀メダルに導いた功績とともに生き方そのものがたたえられたことが受賞理由となった。

 遠藤選手は受賞を受け、「生まれた時から足がなく辛い時もあったがスポーツに出会って障害を隠していてはだめだと思った。(健常者と障害者の壁をなくすために)いろんな所に出て行くようにしている。経験は自信につながり生きる力になるというメッセージを発信していければ」と話した。遠藤選手はもう一つの大きな意義のあるメダルを日本に持ち帰ることになる。

 パラリンピックで活躍したメダリストへの報奨金や、次回大会を見据えた選手の育成、強化活動を充実するための資金不足が問題となっている。日本障害者スポーツ協会は、今後のパラリンピックを盛り上げ、選手らの活躍を期待するためにも募金を呼びかける。

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