パラリンピック開会式、障害を乗り越えたパフォーマンスで大会の意義を伝える

聖火を受け取るザック君(左)。撮影:竹見脩吾

聖火を受け取るザック君(左)。撮影:竹見脩吾

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 冬季パラリンピック開会式は3月12日、BCスタジアム(777 Pacific Blvd)で行われ、ほぼ満席となった会場は熱気に包まれた。

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 式が始まると杖をつきながらヒップホップをエネルギッシュに踊るダンサーや、生まれつき両手足に障害を持つロック歌手、車イスでハーフパイプを自由に飛び回り360度のバックフリップで会場を沸かせた車イスアスリートなどパフォーマーらが次々と音楽に乗って登場し、障害者の無限の可能性を披露した。

 バンクーバー組織委員会のジョンファーロング最高責任者は式典の中で「スポーツは世界共通の言語」とスピーチしたが、スポーツを通してだけでなく式典の中で行われた文化的なパフォーマンスも世界中が共感できる内容となった。

 選手入場の際は、オリンピックの開会式以上にどの国の選手が入場しても、観客は割れんばかりの大歓声を上げ、パラリンピックを盛り上げていこうという気持ちと感動を表現した。

 式典後半では「one inspires many(1人の力が皆を動かす)」をテーマにカナダの英雄、テリーフォックスさんとリックハンセンさんをトリビュート。テリーフォックスさんの両親が聖火を持って会場内に入場した。最終ランナーはテリーフォックスさんの母親が選出した15歳のザック・ボーモント君。ザック君は乳児の時に右足を切断している。点灯後のザック君の誇らしげで緊張気味な笑顔が印象的だった。

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