「Vancouver Cherry Blossom Festival（バンクーバー桜祭り）」委員会とDavid and Dorothy Lam Foundationは、2011年4月のバンクーバー市政125周年を記念して「Birthday Blossoms（誕生日記念植樹）」を企画し、市民の参加を呼びかけている。

　桜の植樹により「コミュニティーの結束を強める」だけでなく、「自分たちが住む街の美しさを知る」ことを目的として行う同プログラム。アケボノ、カンザン、ヤエベニシダレの3種類計3,000本を用意し、1本30カナダドルで購入予約（通常75カナダドル相当）を受け付けている。購入した桜は、個人の庭や校庭、企業ビル周囲などに植えることができる。

　同フェス実行委員長のLinda Pooleさんは「1930年代初めに日本から贈られた桜の木が、今ではバンクーバーの春を象徴するまでに立派に成長した。この美しさを次の世代に残していくのが今のわたしたちにできること。植樹することで美しい景色を維持し、環境保護にも貢献することになる」と話し、「誕生日、母の日、結婚記念日、卒業などを記念してぜひこの機会に桜を植えてみては」と提案する。

　バンクーバー市内には現在、3万6,000本以上の桜が植えられており、2006年春以来、「バンクーバー桜祭り」が毎年恒例行事として定着している。今年は冬季五輪の開催と時期が重なったため、資金調達の問題などから規模を縮小して「Bike The Blossoms（お花見サイクリング）」（4月17日）、「桜の俳句コンテスト」（5月31日応募締め切り）のみを開催する。

　予約した桜の受け取りは2011年4月2日・3日を予定している。