迷路で瞑想「ラビリンス」、リッチモンドの教会が一般向けに紹介

リッチモンドのSt. Alban’s 教会敷地内にある瞑想用のラビリンスの紹介が行われ近隣の市民が訪れた。

リッチモンドのSt. Alban’s 教会敷地内にある瞑想用のラビリンスの紹介が行われ近隣の市民が訪れた。

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 リッチモンド市にある教会St. Alban’s(7260 St. Alban’s Road, Richmond, TEL 604-278-2770)で5月1日・2日、敷地内にある瞑想用の迷路(ラビリンス)「The Richmond Peace Labyrinth 」が公開され、多くの市民が初めての歩く瞑想に挑戦した。リッチモンド市主催の文化イベント「Doors Open 」の一環。

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 ラビリンスは一般に知られている「迷路」「迷宮」とは目的が異なり、人を迷わせるためのものではなく、複雑に見える一本道をゆっくりと、ひたすらたどりながら心を落ち着け瞑想するためのもの。最古とされる紀元前350年頃に作られたクレタ島のものをはじめ、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど世界各地で同様のものが現存し、多くはキリスト教会に見られる。

 同教会の「ラビリンス」はフランス、シャルトル大聖堂の床にあるラビリンスの模様を参考に2008年に作られた。ボランティアで来訪者にラビリンスの歩き方を説明していた教会員は「教会メンバー以外にはあまり知られていないが、ラビリンスは瞑想や心を落ち着けるのに大変良い手段。最近ではホスピスや病院でも利用されている。ストレスのある時、アイデアをまとめたい時などにもゆっくりと歩く瞑想法は役に立つので試してほしい」と話す。

 当日初めてラビリンスについて知ったという市内在住の女性は「普通の迷路のように道の選択がないので退屈かと思ったが、とにかく曲がりくねっているので、集中して道を追っているうちに心が落ち着いていき、終了後はとてもリラックスできた」と話す。

 ラビリンスは教会駐車場脇にあり教会メンバー以外にも常時開放する。「嫌な気分を忘れるため、神に祈るため、と理由は何でもよい。歩く瞑想の効果を多くの人に知ってもらえれば」(教会メンバー)。

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