アジアを中心に人気のデザイナー、アナ・スイさんが11月8日、バンクーバーを初めて訪問し、自身の新作香水「Flight of Fancy」のプロモーションを行った。
リッチモンドの中国系ショッピングモール、アバディーンセンター(4151 Hazelbridge Way, Richmond)内広場では、同ブランドの秋のメークアップコレクション「Royal Romp」を使ったメークを体験できるステージを設置。15時~19時の開催中、客足が途切れることはなかった。
アナ・スイさんは、自身の化粧品や洋服を扱っているモール内の店舗を順に訪ね、スタッフと談笑。4時30分~5時30分の1時間、待ちかねていたファンの前に登場し、サイン会も行った。
同イベントの広報担当ドナ・リー・ラングトンさんは「アナスイ・ブランドの認知度を高めることにとても役立った。カナダでのビジネス展開のスタート地点でもあるバンクーバーをアナ自身が訪れることで、ファンの皆さんに日ごろの支持に対する感謝の気持ちを示せたと思う」と話す。
「Flight of Fancy」は、「新しい私へ羽ばたく旅。夢見る力を翼に変えて」をコンセプトに、ボトルキャップに羽を広げた孔雀をデザインした香水。フローラル・フレッシュの香りが特徴。
イベントに参加した客のひとりは「アナスイの化粧品は、容器のデザインもかわいくて大好き。新しい香水もぜひ試してみるつもり。デザイナー本人に会うことができて、商品のイメージが今までよりも具体的になったような気がする」と興奮気味に話した。
アナ・スイさんは、1980年にシグニチャーラインを発表したあと、91年にコレクションデビューし、92年にニューヨークにブティックをオープンした。個性的な装飾的デザインで、アジアのテイストを交えつつかわいさを追求したアイテムが特徴。コートニー・ラブやシェア、マドンナなど有名人にもファンが多い。最近では、ファッションだけでなく、携帯電話のアナスイ・デザインやアナスイ・バービー人形なども登場するなど、活躍の幅を広げている。
1997年にはアジア初のブティックを東京にオープン。同年中に大阪にもオープン後、現在では日本、中国、台湾などのアジア市場だけでなくヨーロッパや中近東などにも進出し、世界30カ国で300店舗以上を展開している。