バンクーバーの多国籍ストリートとして知られるコマーシャル・ドライブ沿いで6月6日、イタリア文化を祝うコミュニティーイベント「イタリアン・デー2010」が開かれた。The Commercial Drive Business Society(コマーシャル・ドライブ商工会)とItalian Cultural Centre(イタリア文化センター)の共催で、28年ぶりの開催。
同エリアは、第2次世界大戦後にイタリア系移民が多く住むようになり、「リトル・イタリー」とも呼ばれていたが、現在では中南米やアフリカなどさまざまな地域のバラエティーに富んだレストランやショップが集まった場所となっている。
当日は、雨模様にも関わらず多くの家族連れが沿道のレストラン、カフェ、クラフトショップなどを思い思いに楽しむ姿が見られた。約1.5キロにわたって歩行者天国となった通りには、ブロックごとにイタリアの南部、北部など代表するエリアに分けて、その地方独特の料理を提供するブースを設けた。パスタ早食いコンテスト、ブドウ足踏み競争などイタリア色あふれる企画コーナーは集まった来場客の歓声で沸いた。
イタリア文化センターのAshli Komarykディレクターは「バンクーバーは多国籍文化で知られているが、その中にあって『自分たちのルーツであるイタリアの文化をより多くの人たちに知ってもらい、その素晴らしさを今後もきちんと受け継いでいこう』という強い思いから、商工会に新しく加わった若いメンバーたちが中心となって企画し、今回のイベントが復活した」と話し、「今年は地元でオリンピックが開催されたり、前回イタリアが優勝したサッカーのワールドカップも開催される年。多くの人が街に出て盛り上がるきっかけ作りになったのでは」とイベントの成功を喜ぶ。