65歳以上の女性10人がヌードカレンダーに登場-収益はチャリティーに

バンクーバーアイランドに住むシニア女性がモデルとなったヌードカレンダー「Bebes In The Woods」

バンクーバーアイランドに住むシニア女性がモデルとなったヌードカレンダー「Bebes In The Woods」

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 バンクーバーアイランド在住のシニア女性10人がモデルとなった2011年ヌードカレンダー「Bebes In The Woods」が昨年12月から、販売されている。収益金は全て地元カウチャンバレーのフードバンク(恵まれない人に食べ物を寄付する団体)に寄付している。

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 カレンダーの作成は「これまでにしたことのないことに挑戦したい」とダンス仲間である女性らの練習後のおしゃべりがきっかけ。2003年にイギリスで映画化され話題となった「カレンダーガールズ」のように「ヌードカレンダーを作るのは」というその場の誰かが発した冗談から始まったが、「収益金をチャリティーに寄付して…」とアイデアが膨らむころには皆が意欲的に挑戦する気になっていたという。

 「ピンナップガール」たちは誰がどの月を担当するか、どのようなテーマで撮影するかを決め、森の中の最適な撮影場所を探し撮影に挑み、サイトとカレンダーに載せる自己紹介を書くなどアイデアの発端から作成まで約1年をかけてカレンダーを完成させた。

 孫が26人、ひ孫が3人いるという女性など10人全員が65歳以上のシニア。カレンダーに対して、女性らのすべての家族は前向きで支援的だったという。それでも「ミス9月」のSylviaさんの孫の男の子は「見たらおばあちゃんとの関係が変わってしまう」と完成したカレンダーを見られないと話すなど「驚き」も大きかったようだ。

 「皆がポーズを取ることに不安を感じていた」と話すフォトグラファーのLurene Hainesさん。「撮影者としても女性たちが安心できる品のある出来栄えの写真を撮影することに注意を払う中、身体的や募る不安で撮影が困難になったときはすぐにそばにいる女性らがケアして支え、励まし合い、良しあしを言わず、『全てを脱ぎ去る』ことへの勇気を互いに賞賛し合っていた。このカレンダーは友情の美しい記録であり、互いを敬う気持ちが込められたカレンダー」とも。

 Lureneさんはカレンダーの真のメッセージを伝えるために『ミス3月』のDarleenさんのカレンダーの一言を借りる。「友をそばにして、すべてを取り払い『無』となり立っていると、そこには人生で自分が選んだどんなことにでもぶつかっていき、前に進んでいけるのだという勇気と自信だけが残っていた」。

 カレンダーは当初、周囲の興味を持ってくれる人に販売しようと120部を印刷したが、4日間で完売。2版目の85部も3日間で完売した。カナダ国内だけでなく、ドイツやスペインからの注文も入るなど、現在も3版目の印刷が順調に進んでいる。

 価格は1部18カナダドル。サイトで販売している。

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