バンクーバーの観光地グランビルアイランド一帯で2月11日、地元の陶芸アーティストJasna Sokolovicさんが企画したプロジェクト「Finders-Keepers(見つけたもん勝ち)」が始まった。
同エリアの至る個所に貼り付けてあるJasnaさんが作った赤いハート型のマグネット200個を探して、見つけた人は自由に持ち帰ることができる同企画。初日は、あいにくの小雨模様だったが、自由に散策しながら懸命にハートを探す親子連れの姿が多く見られた。
建築学の知識もあるJasnaさんが、3Dグラフィティを使った「アーバン・インターベンション」「活気のある街づくり」をコンセプトに初めて挑戦するインタラクティブな今回のプロジェクト。「自分の作品について知ってもらうのはもちろんだが、とにかく楽しんでもらいたい」(Jasnaさん)
ユーゴスラビア(現セルビア)出身のJasnaさんは、1994年にカナダへ移住した後、2000年にEmily Carr Institute of Art & Designで美術学士号を取得。陶芸ショップ「Jasna Sokolovic Ceramics」(1375 Railspur Alley, Vancouver)を営みながら、北米を中心にギャラリー展示やワークショップを活発に行っている。
「散歩に来たら、かわいい小さなハートがいろいろな所にあったので何だろうと思って写真に撮っていた。ほんとに持って帰ってもいいの?」と話すバンクーバー在住のRachelさん。「今度は友達も一緒に誘って来ようと思う。普段は通らない裏道の方まで行ってみて、誰も見つけてないハートを探したい」とも。
セラミック製の小さなハートの裏にはJasnaさんのホームページのアドレスが記してある。「見つけた人は写真やコメントを送ってもらえたらうれしい。バレンタイン・デーの時期に限らず、いつでも『愛』を探しに来て」と呼びかける。