先月末から始まったバンクーバーのクリスマス商戦。12月に入ってますます本格的になり、各ショッピングモールや小売店が、それぞれにイベントや特別セールなど工夫を凝らした戦略を打ち出している。

　バンクーバー市内のショッピングモール「Oakridge Centre」（650 West 41st Avenue, Vancouver）もそのひとつで、今月末までさまざまなイベントを企画して集客アップを狙う。

　先月中旬からサンタが登場し、モール内に設けられた「サンタの仕事場」で一緒に記念撮影ができるほか、クリスマスセール期間中はモール内で地元のコーラスグループによるクリスマスキャロルやバンド演奏などが楽しめる。贈答用にラッピングのサービスやミュージカルのチケット、商品券などが当たる抽選なども行う。営業時間も通常より延長し、仕事帰りの買い物客の増加を期待している。

　広報担当のエリカ・ダンハムさんは「12月1日には初の試みとして、クリスマス向け商品を取り上げたファッションショーを実施して好評だった。昨年の同時期の集客数は90万人以上。今年はそれ以上の皆さんに、当モールでのショッピングを楽しんでほしい」と期待を寄せる。

　カナダ政府統計局の調査によると、昨年12月にはほかの月に比べて小売店売り上げが倍増し、それに伴って雇用率も年末にかけて上昇している。1人当たりの小売店での出費は、通常月が630ドル（＝約7万円）であるのに対し、12月は874ドル（＝約9万7千円）と跳ね上がり、カナダ全土では287億ドル（＝約3兆1,800億円）の売り上げが記録された。（引用元：Statistics Canada, 2007, Analysis in Brief, Catalogue no.11-621-MIE2007065, ISSN : 1707 0503, ISBN : 978-0-662-47357-2, accessed December 12, 2007）

　同モールでは、Vancouver Bach Choir（バンクーバー・バッハ合唱団）のクリスマス特別CDを販売しており、売り上げの一部を小児ホスピス施設Canuck Place Children’s Hpspiceに寄付するなどの慈善活動も行っている。

Oakridge CentreStatistics Canada