バンクーバー・アートギャラリー(750 Hornby Street, Vancouver)前広場で4月2日、突然「枕投げ大会」が始まり、道行く人たちを驚かせた。
「Flash Mob Vancouver」がフェイスブックで参加を呼びかけたイベントで、バンクーバーでの開催は今年で6回目となる。15時ぴったりに「Pillow Fight」の掛け声を合図に、どこからともなく大勢の人が枕を片手に現れて広場を埋め尽くし、30分間にわたって枕投げを繰り広げた。
インターネットでの呼びかけに応じた人たちが、公共の場所に集合して前もって決められた行動を取る即興の集会「フラッシュモブ(Flash Mob)」。バンクーバーで行われたものでは、冬季オリンピック開催時にダウンタウンで披露されたダンス(24万アクセス)や、小学校の校長先生が発案したショッピングモールでの「いじめ防止」を訴えるパフォーマンス(30万アクセス)などがYouTubeで話題になっている。
同イベントのファンページでは、1,100人以上が参加を表明。「この集まりについてはメディアや市・警察などに口外しないこと」「開始時間になるまで現地に現れないこと」「始まるまで枕は隠し持つこと」「枕投げを楽しんだ後はさっさとその場を去ること」「車や歩行者の邪魔をしないこと(警察沙汰はお断り)」「柔らかい枕以外で人を殴らないこと」など、リストアップされた注意事項に従って、パジャマ姿や動物のマスク、かつらなどで仮装するなど、思い思いの格好で時折歓声を上げたりしながら、枕を振り回して楽しんだ。
友人と一緒に今年初めて参加したAmandaさんは「天気も良かったし、思いっきり枕をぶつけ合ってストレス発散できた」と笑顔を見せる。参加者たちが解散して静けさを取り戻した会場では、「今後も同じようなフラッシュモブを続けていけるように、終わったらきちんと掃除して帰ろう」という主催者のリクエストで、辺り一面に散らばった羽毛を集めるボランティアの姿も。
当日は、「International Pillow Fight Day(国際枕投げの日)」として、オーストラリアやオランダ、インド、スペインなど40カ国以上で同様のイベントが行われた。