バンクーバーのロブソン・スクエア(800 Robson St. Vancouver)で4月10日、環境に優しいファッションの普及を目指す「Vancouver Eco Fashion Week Fall/Winter 2012」が始まった。今回で4回目。
これまでオーガニック素材を使用したブランド、リサイクル素材を利用したデザイナーなどを年2回紹介してきた同イベント。今回は初の試みとして、リサイクルショップ「Value Village」と提携。リサイクル品を利用したファッション・ショーを行い古着の寄付センターも設ける。
ファッションウイーク発案者でプレジデントのMyriam Larocheさんは「毎年多くの洋服が消費されゴミに出されている。衣類の製造過程で使われている薬品や水の量が環境に与える影響も大きい。リサイクルすることで少しでも環境に優しいファッションを楽しんでもらえれば」と話す。
Larocheさんは「自分もValue Villageをよく利用する。古着を汚いと敬遠する人もいるが、驚くような値段でデザイナー物などの掘り出し物を見つける楽しみもある」とValue Villageで調達したドレスと靴を身に着けてファッション性の高さをアピールした。
マーケティングマネジャーのVictoria Radbourneさんは「今回のショーでは、エコ素材を扱うことはもちろんだが、ゴミを減らすという視点からリサイクル品や古着の布を再利用したファッションや、長く着ることができる良質でシンプルなデザインの『スローファッション』にも注目してもらえれば」と話す。
ショーの入場料は23.75カナダドル。ショーとセミナーのスケジュールはサイトで確認できる。