バンクーバー発のホットドッグ屋台「JAPA DOG」が5月1日から、バンクーバー国際空港(3211 Grant McConachie Way, Richmond)敷地内で営業を始め、連日多くの旅行客や空港職員らが日本風ホットドッグを求めて集まっている。
2005年に最初の屋台を出してから7年。現在では、バンクーバーとリッチモンドに屋台4店、路面店1店を展開し、今年に入ってからはニューヨーク進出も果たすなど、ビジネスを拡大し続けている同店。今回の出店場所は、スカイトレインの空港ターミナル駅横にある小さな庭園エリア「Chester Johnson Park」で、同空港での屋台営業は初めての試みという。
「空港敷地内での出店は、数年前からアイデアとしては持っていたので、何度か空港側に提案してみてはいたが、今回は公団の方から出店について話があった。年明けから何度も綿密な話し合いを重ねてやっとオープンにこぎ着けた」と振り返る田村徳樹オーナー。開店にあたり、「いろいろな国の人たちとのやりとりがスムーズにできるよう、語学の面で問題のないメンバーをそろえた」とも。
同店で取り扱うメニューは、他店でも定番の「ビーフ・テリマヨ」「オロシ」(以上4.73カナダドル)や「オコノミ」(6.25カナダドル)、「黒豚テリマヨ」(6.75カナダドル)のほか、これまでバラード・ペンダー店のみで販売していた神戸ビーフと湯葉を使った「神戸スペシャル」(9.15カナダドル)など。
「来店する皆さんの顔をしっかり覚えるように心がけている」という同店マネジャーの相澤秀樹さん。「『いってきます!』とホットドッグを食べてから旅に出掛けたお客さんが、帰って来てから『ただいま!』と立ち寄ってくれたときは、とてもうれしかった」と、オープンから1週間ですでに常連客ができた喜びを語り、「バンクーバーの玄関口というロケーション。ジャパドッグのことを世界中の人に知ってもらうために、一人一人のお客さんを大切にしていきたい」と意欲を見せる。
「来てくださる方が皆さんニコニコ笑顔なので、自分も自然と笑顔で対応できる。お客さんとの距離が近くていろいろな話ができるので、働いていてとても楽しい」と話す同店スタッフ川邉美菜さん。ランチタイムに足を運んだ空港職員の一人は「自分の職場に天下のジャパドッグがあるなんて、ラッキーだ。毎日でも通いたいくらい」とにこやかに答えた。
営業時間は10時30分~18時。9月末まで営業予定。