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バンクーバー初の「自転車カフェ」好評-サイクリストの憩いの場に

バンクーバーに初めてオープンした自転車カフェ「Musette Caffe」

バンクーバーに初めてオープンした自転車カフェ「Musette Caffe」

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 バンクーバー・ダウンタウンに3月1日にオープンした自転車カフェ「Musette Caffe」(1262 Burrard Street, Vancouver、TEL 604-336-1159)が、夏の本格的なサイクリングシーズンを前に着実に客足を伸ばしている。

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 ダウンタウンに自転車専用レーンを開設され、ロバートソン市長自身も自転車通勤するほか、「Bike to Work Month(自転車通勤月間)」や、自転車都市国際会議「Velo-city Global 2012」(6月26日~29日)の開催など、サイクリスト人口が多いバンクーバー。

 オーナーのThomas Eleizeguiさんは、「これだけ多くの人たちが自転車に乗っているというのに、バーやレストランで観戦できるスポーツはホッケーやバスケ、野球、サッカーくらい。自転車レースを仲間たちと見られる場所があれば」と7年前に思ったのをきっかけに、場所探しや開店資金集めに奔走した。

 1300平方フィートの店内には、テーブル席が20席。Eleizeguiさん自身が長年かけて集めた自転車関連のコレクションが飾られている。「膨大な量のグッズが自宅のガレージにあふれてしまい、妻からどうにかして、と言われ続けていた。これで彼女もハッピーだし、好きなものに囲まれていられるので自分もハッピー」(Eleizeguiさん)。

 店名の由来でもある「Musette(ミュゼット=自転車用メッセンジャーバッグ)」を壁一面に掲げ、「自転車レースを見ながら、くつろげるカフェ」「おいしいコーヒーと軽食を提供できる場所」「サイクリング仲間との憩いの空間」をつくり出す。自転車が店内に入りきれない場合は、ロックの貸し出しもしており、「普通のカフェだと、店内まで自転車を入れることができないため、常に外を気にしながらコーヒーを飲まなければいけないが、ここでは安心してゆっくりできるようにした」と、サイクリストとしての自身の経験を生かしたサービスも用意する。

 同店マネジャーのDavid Vuketsさんが試行錯誤の末、完成させたオリジナルのロー・エナジー・バー(2.90カナダドル)が一番人気で、「Salted Chocolate Chip Cookie」(2.90カナダドル)、「Walnut Maple Oat Scone」(3.50カナダドル)、「Buckwheat Brownies」(3.25カナダドル)などのスナック類やパニーニ(6.50~7.50カナダドル)、各種ドリンクを取りそろえる。メニューの約80パーセントはグルテンフリー。

 「分かりにくい場所にあるにもかかわらず、サイクリング仲間などに聞いて立ち寄ってくれてありがたい」と笑顔を見せるEleizeguiさん。平日は80~100人、週末は約120人が来店し、「コーヒーを提供している店のスタッフからは『裏通りにある店にしては、かなりの数だ』と驚かれた」とも。「これから『ツール・ド・フランス』も始まるし、本格的なツアーシーズンに入る。期間中は、レースの時間に合わせて開店時間を早くしたりする予定なので、ぜひ立ち寄ってもらいたい。もちろんサイクリストじゃない人も大歓迎」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は、月曜~金曜=6時30分~18時、土・日曜=7時~17時。祝日定休。

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