バンクーバーの青少年ホームレス支援団体が「聞くのもつらい」ラジオ広告

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 バンクーバーのホームレス青少年支援団体「Covenant House」が11月下旬、支援を求めるラジオキャンペーン「That’s hard to listen to」を開始、路上生活の厳しさをリアルに訴える広告が静かに注目を集めている。

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 今回のキャンペーン広告は「言葉で訴える」という通常の方法に代わり、音声だけで路上生活者の厳しい現実の1シーンをリアルに再現するという試み。広告はQMFM、CFOX、CKNW、VIRGIN、AM730の各局で、随時放送されている。

 3パターン用意された広告はそれぞれ、売春行為中の少女とその客、誰かから必死で逃げ、助けを求める少女、真冬の路上で寒さに震える少年を音声で表しており、最後に「It’s hard to listen to; it’s even harder to live through.(聞くのはつらい。でもそこで生きるのはもっとつらい)」のメッセージが流れる。

 Convent Houseの Vancouver Associate Director、Michelle Clausiusさんは「このキャンペーンは路上生活の厳しい現実を表している。この子たちの多くは危険にさらされており、Convent Houseだけが逃げ場なのだ」と支援を訴える。

 広告を制作したTAXI Vancouver 社のエグゼクティブ・クリエーティブディレクター、Kevin Barclayさんは「リスナーにとっては気持ちの良い体験ではないかもしれない。しかしホームレスの子たちの現実を知ってもらえば、自然と支援しようと思ってもらえるのでは」と話す。

 Convent Houseでは24時間体制で年間約1500人のホームレス青少年に、衣食住、カウンセリング、技術習得などの支援を行っており、活動資金の多くをホリデーシーズンの寄付に頼る。支援はサイト、またはダウタウンのオフィス(575 Drake St. ,Vancouver TEL 604-639-8920 )で受け付ける。

 放送はホリデーシーズン中(期間未定)。

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