不要の1セント硬貨で恵まれない地域に水を-カナダ大手銀行が窓口に

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 カナダの大手銀行「RBC(Royal Bank of Canada)」(本社:オンタリオ州トロント)は2月4日~9日、カナダ全土で「Penny Drop Off Week」を実施し、不要になった1セント硬貨の寄付を募っている。子どもたち主導の国際協力団体「Free The Children(フリー・ザ・チルドレン)」が行っているキャンペーン「We Create Change」を支援するイベント。

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 同キャンペーンは、カナダ史上最大規模の「ペニー募金運動」と位置づけて、昨年秋から実施しているもので、同団体創設者のCraig Kielburgerさんは「これまでに7,000万枚の1セント硬貨が集まった。2万8,000人以上の人にきれいな水を提供することができる分に相当する」と成果を紹介する。

 カナダ政府が2012年3月、年間1,100万カナダドルのコスト削減が可能として、労働コストやベースメタルの値段、鋳造・流通コストの上昇のため、1枚の製造費が1.6セント以上かかっていた「ペニー(1セント硬貨)」を廃止することを発表。昨年5月4日に鋳造された1枚を最後に発行を終了した。これに伴い、2月4日から店頭での現金支払いの際、1セント単位でなく5セント単位で行われるようになったため、各銀行では「不要になった」1セント硬貨をまとめて両替する人が増加している。

 同行代表のDave McKayさんは「カナダの子どもたちが意欲的に取り組んでいる素晴らしい活動に協力して、何か今までにやったことのない大きなことに挑戦してみようと思った」と企画の理由を説明。「会社で募金活動をしてもいいし、空き瓶や豚の貯金箱に集めた小銭やソファーの下に眠っている硬貨など、何枚でもいいので最寄りの支店に持ってきてほしい」と参加を呼びかける。

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