カナダ政府が今年1月24日に発表した新移民プログラム「スタートアップビザ」への申請受け付けが4月1日に始まった。
同プログラムはこのほど、5年間のパイロットプログラムとして導入され、画期的なアイデアを持つ起業家を支援・誘致することで、新たな雇用機会を増やし、経済の成長促進につなげることを目的とする。カナダ経済の需要に焦点を絞り、よりスピーディーで柔軟性に富んだ移民システムを目指した改革の一環。ビザ取得時には、永住権も与えられる。
Jason Kenney市民権・移民・多文化主義大臣は「この新しいビザにより、ビジネスを立ち上げるのに最高の場所としてカナダを選択する、意欲あふれる起業家たちが世界中から集まり、カナダが今後も競争の激しいグローバル経済の中で生き残っていくために役立つことになる」とプログラムを評価し、今回の導入を「雇用促進と長期にわたる経済成長は、政府の掲げる最優先事項の一つ。カナダの労働市場におけるイノベーションと起業家精神をサポートしていく姿勢の表れ」とする。
申請には、規定の語学レベルと学歴のほかに、前もって「Canadian Angel Investor Group」または「Venture Capital Fund」のサポートを得ることが必要。移民局は、「Canadian Venture Capital Association」と「National Angel Capital Organization」とパートナー提携して、申請内容の審査を行う。試用期間終了後、成果によってプログラム継続の是非を決定する。