バンクーバー市は6月10日を、今年の「肉を食べない月曜日(Meatless Monday)」と公式宣言することを決定した。カナダの都市では初。
「Meatless Monday」は健康と地球環境のために週1回、月曜日は肉を食べないようにしようという社会運動で、2003年にアメリカで始まった。食肉産業で消費される飼料や水、燃料などとそれに伴う温室効果ガスの排出を、肉を食べない日を作ることで削減する試みで近年世界各地に広がりを見せている。
バンクーバー市ではThe Vancouver Food Policy Councilの進言を受けて今回の宣言を決定。同Councilは「過剰にならない限り、肉が体に悪いというわけでも家畜が環境に悪いということでもない」とした上で「環境と健全な地元産業の保護、サステイナブルな食産業のために尽力しているバンクーバー市にとって『Meatless Monday』の導入は市民が健全な選択をするきっかけになるだろう」と期待する。
市では特別なイベントなどは開催しないが、「レストランや食料品店などで独自の企画を出すところもあるようだ。家庭でも意識してみるなど各自で『肉を食べない日』を試してみてほしい」と呼び掛ける。