フィリピンでの台風ハイエン（台風30号）による被害状況が連日伝えられる中、フィリピン系移民も多く住むバンクーバーエリアでは小売店、各団体による被災者支援の募金活動が行われている。

　カナダ政府は「Typhoon Relief Fund」を設置。政府登録の団体を通して国民が12月9日までに寄付をした場合は同額を政府が上乗せして寄付（上限10万カナダドル）すること、同様にBC州政府も州民がカナダ赤十字を通して寄付した場合は同額を上乗せ（合計30万カナダドルまで）することを決定した。

　デパートチェーンの「Sears Canada」、酒販売店「BCリカーストア」、ファストフードチェーン「Tim Hortons」などでも店頭に募金箱を設置、来店客に協力を呼び掛けている。

　在バンクーバー、フィリピン領事館ではサイトに支援への感謝の言葉を掲載し、寄付金、医薬品や医療用品、物資などの項目別の寄付受付団体情報を提供し、募金と称する詐欺への注意も喚起している。