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日系プレースで東北復興支援チャリティー企画-カナダから「目に見える」継続的支援を

東北復興支援イベント会場で、フラワーアレンジメントに取り組む子どもたち

東北復興支援イベント会場で、フラワーアレンジメントに取り組む子どもたち

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 バーナビーの日系プレース(6688 Southoaks Crescent, Burnaby)で11月2日、東北復興支援のためのチャリティーイベント「TOHOKU + Vancouver 1/365 Christmas Charity Festival」が行われた。主催は「1/365 Charity Festival Committee」で、「D WAY FOODS INC.」「Yamato Trading Co Ltd」「KONBINIYA JAPAN CENTRE」が協賛。

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 当日は、親子連れなどが激しい雨の合間を見て来場し、イベント趣旨に賛同して出店したラッピング専用和紙店やフラワーショップ、日本の文房具店、ワッフル店など25店舗のほか、「家紋の缶バッジ作り」「ワイン造り講座」「すし作り教室」「焼き鳥講座」「フラワーアレンジメント」などのワークショップを楽しみながら、ステージ上でのバイオリンや津軽三味線の演奏に耳を傾けた。

 主催者代表の小森司さんは、これまで東北復興商品を同会場で行われてきたイベントで販売する手伝いをしていたが、「震災から2年半がたち、商品購入によるお金の支援だけでなく、今の現地の状況を知ってもらうことが大切」と感じるようになったことから、「1年のうちの1日をどうか東北のために使ってもらいたい」という願いを込めて今回のプロジェクトを企画。ボランティアを募って実行委員会を結成し、8月から準備を進めて実現に至った。

 「カナダから誰でも楽しく参加でき、自分たちの行った支援が目に見えて実感できるもの」「アイデアが優れていて他の地域でもまねできそうなもの」という2点を念頭に置いて選んだ10件の東北支援プロジェクトのブースでは多くの来場者が足を止め、ボランティアたちの説明に熱心に聞き入る姿も。

 イベント開催にあたり、「現地から遠い私たちができることは限られているが、楽しいイベントに1日参加してもらうだけで、被災地の方の現状を知り、カナダからでも長期にわたって関係を持てるよう工夫した」と説明する小森さん。今回の収益は約2,500カナダドルになるという。

 「特に『知るプロジェクト-東北復興新聞』の英訳在宅ボランティアに多くの方が登録してくださるなど、各プロジェクトに興味を持ってもらえて良かった。来場者の皆さんはもちろん、ボランティアや出店者の方たちが『楽しかった。また声を掛けてください』と帰り際に言ってくれたので、今回は成功だったと言える」と振り返り、「『東北復興新聞』をバンクーバーでも配布できるよう準備しており、来年4月に同様のイベントを開く予定。来ていただければどなたでも楽しめる企画を用意するので、気軽に遊びに来てもらいたい」と、今後の支援活動の継続に意欲を見せる。

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