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スティーブストンでチャリティー「ラバーダックレース」-4000羽が奮闘

スティーブストンで「ラバーダックレース」が行われ、4000羽が参加した

スティーブストンで「ラバーダックレース」が行われ、4000羽が参加した

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 リッチモンド市郊外の港町スティーブストンで8月9日、第2回「ラバーダックレース」が開催され、多くの家族連れが黄色いアヒルたちに声援を送った。

湾岸警備隊もアヒルたちに追い風を送ろうと急きょ手伝いに

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 地元の慈善団体へ贈る寄付集めを目的とした同イベント。1等賞品はマウイ7泊旅行パック4人分、2等はバーベキューグリルセット、3等はホテル宿泊券、4等はホエールウオッチングなどの賞品を用意。レースに参加するラバーダック(=おもちゃのアヒル)の数を初開催の昨年よりも多い4000羽に増やして臨んだ。1枚5カナダドルで販売したチケットは、イベント開催1時間前に全て売り切れ。上位5着までにゴールしたアヒルと同じ番号のくじを購入した人に賞品が当たる仕組みで、アヒルたちはゴール目指して風と潮の流れに乗ろうと奮闘した。

 港内に設けられたコースは約300メートル。レース直前には仕切りのロープが途中で切れるハプニングに見舞われ、小型ボートに乗ったボランティアが修復作業に追われた。30分遅れでスタートを切った後も、アヒルたちはなかなかスピードが出ず、来場者たちは「のんびりしていて週末のスティーブストンにぴったり」「このゆるさがたまらない」「今日中に終わればいいけど」などと笑顔を見せながら、我慢強く応援した。

 レース開始後15分経過すると、主催者が奥の手として用意していた「リーフブロワー(落ち葉を吹き飛ばす道具)」が登場。必死でアヒルたちに追い風を送ったが、それでもなかなか進まなかったため、沿岸で安全確保のために待機していた湾岸警備隊が急きょ助けに入り悪戦苦闘。今度は急に大きな波を立て過ぎたために、100羽以上のアヒルをコースアウトさせてしまった。そうしたさまざまなアクシデントを乗り越えて約50分後、ようやくトップのアヒルがゴールした。

 イベントを主催したスティーブストン・ロータリークラブの広報Robert Madsenさんは「昨年に比べて風も潮の流れもコンディションが良かったので、早いレース展開になると期待したが、なんせ相手は自然とおもちゃのアヒル。なかなかこちらの思うようにいかないものだ」と苦笑い。「かわいいアヒルたちのレースということで、大人も子どもも楽しんでもらいながら寄付も集まるので、これからも続けていきたい。今回の教訓を生かして、次はもっとスムーズなレースにできれば」と話す。

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