世界各地で3月29日に行われる消灯イベント「アース・アワー（Earth Hour）」にバンクーバーも参加する。世界自然保護基金（World Wildlife Fund、WWF）が提唱するイベントで、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素排出削減への意識を高めることを目的に行われる。それぞれの都市の現地時間で20時～21時の1時間、電灯と不要な電気機器の電源を切るよう住民に求める。

　昨年は、豪・シドニーで行われ、220万人が参加した同イベント。今年は、オーストラリアの主要都市に加え、コペンハーゲンやシカゴ、シドニー、モントリオール、オタワ、トロントなど合計24都市が参加を表明している。

　バンクーバーのエド・サリバン市長は「バンクーバーが世界で最も住みやすい都市のひとつとしてランク付けされている理由の1つは、私たちの環境を大切にする姿勢にある」と話し、「住民の皆さんやバンクーバーで事業を営む人たち、コミュニティー全体が一体となってこのイベントに参加することで、環境保護に対する何らかの行動を起こし、世界中の認識を高めるきっかけとなれば」と期待を寄せる。

　「気候変動問題は、私たちの住む地球が直面する緊急の課題だ。個人レベルだけでなく、ビジネスそして政府レベルでの対応が必要」と話すWWF-Canadaの社長兼最高経営責任者Mike Russillさん。「今回のバンクーバーの参加は大変喜ばしいこと。世界中にこの輪を広げて、地球温暖化に立ち向かいたい」と抱負を語る。

　日本では東京・杉並区が3月12日、同イベント参加を表明している。

Earth Hour 2008