見る・遊ぶ 買う

日本人女性ガラス作家、6人そろって合同展示 「和」の美学テーマに

アシスタントと息を合わせて作業を進める竹ノ内直子さん(写真手前)

アシスタントと息を合わせて作業を進める竹ノ内直子さん(写真手前)

  • 0

  •  

 バンクーバー・ダウンタウンのホテル「Pan Pacific Hotel Vancouver」内にある「Sasaki Art Gallery」(302-999 Canada Place, Vancouver、TEL 604-641-1336)で、バンクーバー在住の日本人女性ガラス作家6人による合同展示会「和 Aesthetics of Migrant Souls」が行われている。

「Glass feathers」制作中の藤田えみさん

[広告]

 出展しているのは、黒木利佳さん、竹ノ内直子さん、藤田えみさん、高木美徳(みのり)さん、山中幾世さん、新海みゆきさん。日本人としての「和」の感覚を基に、それぞれの海外生活を通して培ってきたアートセンスを生かして、ガラスという共通の素材を使った作品作りに取り組む6人は、バンクーバー近郊を拠点に活動している。

 ギャラリーオーナーのテリー・佐々木さんは「ふとしたきっかけからガラス業界のことを知るようになり、どんどんその輪が広がって行った。バンクーバーで頑張っている日本人女性アーティストが集まる場所、作品をより多くの人たちに知ってもらえる機会を提供できればと思った」と、今回の展示会開催のいきさつを説明。「場所柄、旅行客がほとんどなので、旅先で見つけて気に入り、そのまま持ち帰りたいという人が多い。今回の作品は、身に着けるジュエリー類や、小さめの作品が多いので、きっと喜んでもらえるはず」と、笑顔を見せる。

 藤田さんは「ガラス細工と言えば『吹きガラス』をイメージする人が多いので、自分が出展した作品『Glass feathers』を見て、どのようにして作っているのかという質問を多く受けた。とても細かい作業なので集中力が必要だが、ガラスはまるで生き物のように一つずつ異なる作品に仕上がるので、完成させるのが毎回楽しみ」とガラス工芸の魅力を語る。

 オープニングレセプションに来場していた、自身も抽象画などを手掛けるアーティストSkai Fowlerさんは「日本人の細やかさ、手先の器用さが見事に生かされた作品ばかり。自分の思い通りにガラスを成形するのは難しいはずなのに、作家それぞれの気持ちが乗り移ったように、力強さと繊細さを兼ね備えていて素晴らしい」と絶賛する。

 営業時間は、10時~18時。入場無料。7月1日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース