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デイビー通りのワイン店がLGBT支援 ディスプレーや売り上げ寄付で

米・フロリダ州オーランドの銃乱射事件の犠牲者49人全員の名前と年齢を記した窓

米・フロリダ州オーランドの銃乱射事件の犠牲者49人全員の名前と年齢を記した窓

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 バンクーバー・ダウンタウンにあるワイン店「Marquis Wine Cellars」(1034 Davie St. Vancouver、TEL 604-684-0045)の店頭ディスプレーが道行く人の注目を集めている。

LGBTコミュニティー支援のための「サマー・ワイン・シリーズ」を企画したJohn Clerides社長

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 通りに面した大きなガラス窓の一面には、中心の「WE ARE WITH YOU PULSE」の文字を包み込むように、虹色に彩った人の手がハートの形を作っている。隣の窓には、6月12日に米・フロリダ州オーランドのナイトクラブ「Pulse」で起きた銃乱射事件で命を落とした49人の犠牲者の名前と年齢を連ねる。

 地元のデザイナーEdgar Sanduloさんが、毎年「プライドパレード」の時期に合わせて同店の店頭ディスプレーのデザインを担当してきたが、今年はもともと考えていたアイデアから変更。犠牲者への追悼の気持ちを込め、LGBTコミュニティーへのサポートを例年以上に強く意識したものにした。

 同店が1986年に同所でオープンしてから30年。John Clerides社長は「ビジネスが長い間続き、成長してこられたのも、このコミュニティーの支えがあったからこそ。少しでも感謝の気持ちとお返しに何か貢献できることをしなければと常に考えている」とし、昨年からは「プライド」をテーマにしたデコレーションだけでなく、さらに一歩進んだ企画「サマー・ワイン・シリーズ」を実施している。

 7月1日から展開している同企画では、同店で取り扱うワインの中から10本を選び、その売り上げの一部を「プライド・ユース奨学金プログラム」に寄付する。「Santa Carolina 2014 Reserva Carmenere」(12.95カナダドル)や「Blasted Church 2014 Marital Bliss」(20.78カナダドル)など、「手ごろな価格で、暑い夏の日にぴったりの爽やかな飲み口のものを取りそろえた」。

 「大学へ進学して勉強を続けるにはとてもお金がかかる。将来、LGBTコミュニティーのリーダーとなるべき有望な若者たちが、学業に専念するのに少しでも役に立てれば」と、企画の理由を説明するCleridesさん。「ワインを楽しみながら、コミュニティーの将来のために貢献できるいいチャンスなので、気軽に来店してほしい。『Share the Love』の精神が基本。ワイン好きの皆さんの愛を、より多くの人と分かち合おう」と呼び掛ける。

 昨年は約600カナダドルを寄付し、今年はそれ以上集まることを目標にしている。8月7日まで。

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