バンクーバー市内で4月22日~5月21日の30日間、エコイベント「30 Days of Sustainability」が開催されている。非営利団体「30 Days」の主催で、今年で3回目。個人や企業・学校などの団体レベルで「地球を守るためにできること」を考え、企画した展示やエコ活動についての無料講演会などが、期間中20以上開かれる。昨年は合計10万人を動員した。
5月3日には太陽熱を利用した車のレースやリサイクル材料を使ったクラフト作りなどが楽しめるイベント「Sustainability and Kids」が行われ、多くの家族連れでにぎわった。HSBC Pendulum Gallery(885 West Georgia St., Vancouver)では5月10日まで、エコデザイン「SWELL」の展示が行われたほか、「30 Days Street Team」のボランティア・メンバーたちが市内主要イベント会場をハイブリッド車Toyotaプリウスで回りながら、来場者に木の苗や「エコライフを送るコツ」を記載したしおりの配布なども行った。
同団体のSonny Wong理事は「環境保護についての話題が多く取り上げられるようになるにつれて逆に情報過多となり、実際の行動へと移すのが難しい状況が生まれている。今年のイベントでは『身近にあって簡単に誰でも実行でき、しかも楽しめること』を心がけた」と話す。
同イベント協賛団体の1つであるCoast Capital SavingsのCyndie Kremyr副社長は「毎月の口座明細書を郵送する代わりにオンライン・バンキングを推奨することで紙の消費量を減らす動きに賛同する利用客が増えたり、社内で使うコピー機のカートリッジはすべて再利用したりするなど、エコ意識は確実に高まっている」と自信を見せる。
「イベント期間の30日間で終わるのではなく、これを最初のステップとして個人単位、企業単位それぞれで可能なことを小さな一歩から踏み出すきっかけとなれば」と同イベント広報担当者。「今回のイベントで学んだエコライフのアイデアをぜひ、実生活で試してほしい」と呼びかける。
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