2月4日から始まるフィギュアスケート「四大陸選手権」の公式練習が同2日、「Pacific Coliseum(パシフィック・コロシアム)」(2901 East Hastings Street, Vancouver)と「CanLan Ice Sport Centre(カンラン・アイス・スポーツ・センター)」(6501 Sprott Street, Burnaby)の2会場で始まった。
公式練習2日目となる3日、朝7時30分から、日本女子シングルスに出場する浅田真央選手、村主章枝選手、鈴木明子選手がパシフィック・コロシアム会場で練習を開始。昨日はジャンプを一度も飛ばなかった浅田選手も40分の練習の間、体勢を崩すことなく連続ジャンプやスピン、ステップ、スパイラルなどの技を次々と決めながら調整を図った。
公式練習初日、リンクの横幅が狭く感じられると戸惑いを見せていた日本選手ら。試合会場となるパシフィック・コロシアムは昨年、2010年冬季オリンピックに向けて既存のリンクをオリンピックサイズ(国際規格)である約60メートル×約30メートル(200フィート×100フィート)に拡大する改築工事を行った。昨年、10月には新サイズのアイスリンクでスピードスケートの選手権も行われたが、今回の「四大陸選手権」では普段使われているNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)用のアイスサイズ、約60メートル×約27メートル(200フィート×85フィート)をそのまま適用。リンク幅の設備を約3メートル狭く設置する。
オリンピック・サイズのアイスの設置を今大会のために間に合わせることができなかったことと、バンクーバーにはほかにオリンピック・サイズのアイスリンクがなく、今大会のために2つ設ける練習会場のサイズを合わせなくてはいけないことも新サイズのアイス設置を阻む大きな要因となった。6月にはオリンピック・サイズのアイスリンクに設定する。
同選手権には各国から200人以上のメディア関係者が集まった。そのうち、日本からの関係者は25%以上を占める。他は、北米=65%、その他=10%。選手たちだけでなく、報道関係者もバンクーバー五輪に向け現地での調整を進める様子が見られる。今週末以降、バンクーバーでは3月下旬までオリンピック関係の文化イベント、選手権などが市内各所で行われる予定。