今年3月の閣議で正式に決定された天皇皇后両陛下のカナダ・ハワイ公式訪問の詳細が6月12日、在バンクーバー日本総領事館を通して日系報道機関に発表された。
滞在期間は7月3日から2週間。カナダ東部のオタワ(オンタリオ州)、ポンティアック(ケベック州)、トロント(オンタリオ州)をご訪問後、10日にバンクーバーに到着、同日にビクトリア市に渡り同地で滞在後、12日からバンクーバーに2日間滞在、15日にハワイへ出発する。
バンクーバーではコンベンションセンターで行われる大使及び総領事共催のレセプションに出席されるほか、ブリティッシュ・コロンビア大学、五輪スピードスケート会場のリッチモンド・オーバル、バーナビー市の日系プレース、ナショナル・ヘリテージセンターを視察する。
リッチモンド・オーバルではカナダ先住民のパフォーマンスやスピードスケート選手のデモンストレーションなどを予定しておりBC州を挙げて両陛下を歓迎する祝典の場となる。
日系ヘリテージセンターでは居住者の方と交流、代表者と接見するほか、センター内のグラッドストーン日本語学園にも立ち寄り生徒たちの授業の様子を参観する。ナショナル日系ヘリテージセンターの林光夫会長は訪問について「非常に光栄に思っている。ご訪問まで約1カ月の期間があるので準備を万端に整えてお迎えしたい」と話す。
天皇皇后両陛下のカナダへの公式訪問は初めて。在住日本人だけでなく地元紙も特集を組んで報道するなど現地での注目も高い。市民が歓迎の意を表すために沿道に集まることが予想されるが宮内庁は「写真撮影は遠慮してほしい」としている。