バンクーバー水族館(845 Avison Way, Vancouver TEL 604-659-3474)は6月11日、同7日に生まれたばかりのベルーガの赤ん坊や母親Aurora(オーロラ)の育児の様子の一般公開を開始した。
11日は昨年生まれたベルーガ「Tiqa(ティカ)」の1歳の誕生日。8日には生まれたばかりのベルーガと母親のオーロラとティカとティカの母親キーラの4匹が初対面した。2匹のベルーガの子どもが同じ水槽内で泳ぐのは同館では初めて。関係者が見守る中、ティカは赤ん坊に興味津々でオーロラと赤ん坊の横で並んで泳ぐ姿が確認された。
「ティカは赤ん坊を楽しそうに追いかけて泳いでいる。オーロラもたまに度が過ぎないように間に入りながらも2頭を見守りながら遊ばせている」(海洋ほ乳類キュレーターのBrian Sheehanさん)。
一般公開にあたり同館では、専門家がベルーガの育児の様子や生態系、同水族館のベルーガの家系図などを説明・紹介するほか、出産の様子をビデオで上映している。見学者は2カ所の水面下から育児の様子を観察、専門家がその場で質問にも答える。
「ベルーガ見学は発達初期の様子が良く分かり、見学者にとって特別な経験になるはず。母親と一緒に徐々にうまく泳いだり飛んだりする姿や授乳の様子も見ることができる。このようなまれな機会は子どもたちだけでなく大人にとってもよい教育の場となるのでは。ベルーガの成長を見守ることで人々が重要な自然界をどうやったら守っていかれるかを考えるきっかけになれば」(同館広報担当)。
開館時間は9時30分~17時(今月27日以降は19時まで)。育児見学は毎日、10時~16時15分まで実施する。夏の入館料は大人=28カナダドル、シニア・学生=22カナダドル、子ども(4歳~12歳)=18カナダドル。3歳以下は無料。6月27日までは大人=19.95カナダドル、シニア・学生=14.95カナダドル、子ども=11.95カナダドル、3歳以下は無料。