7月3日からカナダを公式訪問されている天皇皇后両陛下のバンクーバーとビクトリアでの訪問日程が在日本領事館を通して地元メディアに発表された。
両陛下は、現在カナダ東部、オンタリオ州オタワを訪問中。8日、9日とトロントに滞在後、10日にバンクーバー入りする。10日は午後にバンクーバー国際空港に到着、そのまま五輪スピードスケート会場のリッチモンドオーバルを視察。その後、ビクトリアに向かい、12日、午後に再びバンクーバーに到着、バンクーバー日本語学校や日系人会館を訪れる。
13日は、午前中、ブリティッシュ・コロンビア大学、午後は日系ヘリテージセンターを視察。バンクーバー最終日、14日は午前にウオーターフロントのコンベンションセンターで大使・総領事共催のレセプションに出席された後、国際空港からハワイへ出発する。
6日、オタワではオタワ大学・カールトン大学関係者との昼食・懇談会が行われた。出席したカールトン大学で日本語講師を務め、5月にカナダ社会・教育機関が贈る論文賞「カナダ・ディザテーション・アワード」で日本人では初の受賞を果たした由本美雅さんは「『皇后陛下にいつまでも元気に頑張ってください』とじっと目を見つめながらお声をかけていただいた。内側からにじみ出る気品が漂っている方で感動した」と振り返る。「陛下は若い方たちのお話しが聞きたいと学生たちのテーブルを選ばれ、終始楽しくご歓談されていた」(由本さん)。
大学周囲には大勢の学生らが集まり両陛下を歓迎した。その際、陛下に声をかけられ話しをした日本人の留学生、森山与利子さんは「『兵庫県の出身だと話したら神戸地震のときは大丈夫でしたか』とやさしい言葉をかけてくださった。すぐに帰って母に連絡したい」と感動して涙ぐんでいた。
領事館は、詳細日程は明らかにするが各視察の時間帯は警備の都合上、公には発表していない。