バンクーバー冬季五輪まであと8日と迫った2月4日、午前中に成田からフリースタイルスキー男女モーグル日本代表8人、午後には合宿先カルガリーからスピードスケート代表選手らが到着した。
空港は、続々と現地入りする日本代表選手たちを待ち構えるメディア陣で騒然となり、あまりの熱気に空港警備担当スタッフや警察官らも何事かと目を丸くするほど。あらかじめ準備された取材エリアには日本のテレビ局スタッフや取材記者ら50人以上が、到着後の選手たちの表情を少しでも近くからとらえようとするあまり、車道まではみだして注意される一幕も。
日本を出発する前に夫の皆川賢太郎さんと「互いに頑張って」と言葉を掛け合ってきたという上村愛子選手は「母親からは『いってらっしゃい』と、特別なことはなく普通に送り出された」と落ち着いた様子で話す。
15歳での五輪出場で注目を集めるスピードスケートの高木美帆選手は「いよいよ始まるんだなという感じ。選手村での部屋割りは、どの選手と一緒になってもいろんなことを教えてもらえると思うので楽しみ。大会についても、選手村についてもワクワクしている」と、初めてのオリンピック体験を楽しんでいる様子。「会場の氷の感覚を早くつかんで、自分の滑りができるようにしたい」と抱負を語る。
五輪出場5回目となる岡崎朋美選手は「選手村に入ったら、まず自分なりに回りをいい環境に整えたい。部屋割りはあみだくじかな」とベテランらしくリラックスした表情を見せる。競技会場となるリッチモンドにオランダのゲストハウス「ハイネケン・ハウス」が設けられることに触れ、「ずっと長い間自分のことを応援してくれているオランダのファンの皆さんが近くにいてくれるのはとても心強い。日本を離れてレースをしている自分の味方になってくれると思うので、しっかりと頑張りたい」とも。
ワーキングホリデーでバンクーバーに滞在中のKaoriさんは、友人たちと一緒に空港に駆け付け、「こういう特別な時期にバンクーバーにいる自分はとてもラッキー。上村選手がとてもかわいくて感激した」と、「SAMURAI JAPAN MOGULS」と書いたボードを高く掲げて選手らに応援メッセージを送った。