いじめ反対運動の支援団体の一つCKNWラジオ局がサポートする「ピンク・シャツ・デー」は例年2月の最終水曜日に行われているが、オリンピックやパラリンピックの盛り上がる時期に開催するといじめ反対の活動効果が薄れてしまう恐れがあると判断し、今年は4月14日に遅らせて開く。
同イベントは2007年にノーバ・スコシア州の男子学生がピンクのポロシャツを着たというだけでいじめの被害にあい、それを阻止するためにクラスメートがピンクのシャツを着ていじめ反対運動を起こしたことをきっかけに州全土に広がった。昨年は約75カ国が参加し合計約2万2千枚のピンクシャツが売れ、支援団体のウェブサイトには世界各地から数百に及ぶピンクTシャツやピンクの小物を身に着けた学生や社会人らの写真が届いた。
フェースブックやサイトには日程変更に対し「夏休み前ではなく学校が始まる9月に開催し、学生のいじめに対する意識を高める方がいい」という提案の書き込みや、「五輪が終了してからの方が、メディアが注目するから日程を変更して正解」「家族全員で頭から足の先までピンク色のもの着ける。会社にも真っピンクで行きたい」など多くの意見が寄せられている。
同団体は、学校だけでなく会社や街中でも多くの人が帽子やサングラスなど何かピンクのものを身に着けていじめを撲滅しようと訴える。Tシャツはウェブサイトやロンドンドラッグで販売する。