バンクーバーの遊園地「PNE」近くに6月5日、ヨーロッパスタイルの製パンとケーキ、チョコレート専門のクッキングスクール「Pastry Training Centre of Vancouver」（818 Renfrew St. Vancouver, TEL 604-569-1680）が開校した。

　ドイツ出身のオーナーシェフMarco Ropkeさんは父親、祖父ともパン職人という3代目シェフ。大阪と小樽のヒルトンホテルや北京のリッツカールトンホテル、バンクーバーのフォーシーズンズホテルなどでペーストリーシェフとして25年の勤務経験を持ち、カナダ、イギリス、ドバイでペーストリーコンテストの受賞歴がある。

　クラスは、パン作りの基本からクロワッサンやサワードウまでを学ぶ「Artisan Bread Baking Classes」コース5クラスや、バゲットなどのパンとジャーマンチーズケーキなどのケーキ類の両方を学ぶ「Pastry Serious Foodie Basics」コース8クラスなど5コースを用意。「初めてパンを焼く人もプロを目指す人も気軽にレッスンを始められるように」と1クラスごとに受講できるシステムを採用する。

　教室は約1,000スクエアフィート。明るい日光が差し込む教室は大きな作業台を中心に配置し、受講者が講師を囲んで受講するレイアウト。「世界各地で勤務しているうちに、いろいろなな食材やその土地のパン、製菓技術を吸収した。初心者から丁寧に指導し、少しでも多くの人に楽しみながら技術を伝えていければ」とRopkeさん。オープニングで見学に訪れた受講希望者の1人は「Ropkeさんの小樽滞在時代、『北海道チーズケーキ』と呼ばれた『ジャーマンチーズケーキ』を試して、その食感の軽さに驚いた。各国の違った牛乳で変わるチーズケーキの食感など、興味深い話を聞けたのも楽しかった」と話していた。

　4時間ずつ2日間で終了する各クラスの受講費は185カナダドル。9時30分～13時30分、10時～14時または17時30分～21時30分に開講。スケジュールはサイトで確認できる。夏季は子ども向けサマーキャンプも開講予定。