カナダで7月1日、143回目の建国を祝うカナダ・デー(建国記念日)を迎え、各地で多くのイベントが行われた。
連日、例年になく雨や肌寒い天気が続くバンクーバー。当日も曇りとなったが、赤いカナダ国旗のタトゥーをほおに張った子どもたちやカナダ国旗をなびかせた大勢の人々でにぎわった。メーン会場のCanada Place(999 Canada Place, Vancouver)には4つのステージが設置され、多種多様のバンドがイベントを盛り上げた。正午には、ポップにアレンジされた国歌「O Canada」を演奏したほか、現在開催中のWカップを祝うため、ミニ・サッカーを楽しめる会場なども用意した。
今回の目玉の一つはオリンピックの聖火台。バンクーバー冬季オリンピック終了後、Vancouver Convention Centre(1055 Canada Place, Vancouver)のビル隣に移設されて以来、今回初めて再び点灯された。Canada Placeのスタッフは「今回、カナダ・デーを祝い、聖火台に火を灯した」と話す。今後も特別な日がない限り点灯しないという。聖火台は少なくとも数年、同場所に保持される予定。
路上では水色のTシャツを着た留学生たちがボランティアとしてカナダデーに参加し、道行く人にカナダ国旗を配布した。昨年2月からバンクーバーに語学留学している韓国人女性のHyunmi Yuさんは「カナダ・デーのイベントに来るのは初めてだが、とても楽しい。今回は、カナダで新しい経験をしたいと思い、ボランティアに参加した」と笑顔で話す。
19時~20時にはダウンタウン中心部でパレードが行われ、22時30分からは恒例の花火が打ち上げられ、カナダ・デーは幕を閉じた。