バンクーバー、グランビルアイランドの酒造所Artisan Sake Maker(1339 Railspur Alley, Vancouver)が7月1日、ノンアルコール酒かすドリンク「Cherry Kasu Drink」を発売した。
Artisan Sake Makerはオープンして約3年半で、年間9,000リットルの酒を生産しており、すでにレストラン20店以上、BC Liquor Store(BC州立酒販店)10店舗、民間酒販店6店 に商品を卸す。
今回の新作は、BC州オカナガン地方のチェリーと酒かすを融合した100%天然材料のみを使用した体に優しいジュース。「酒かす独特の香りとうま味がチェリーの優しい甘さと混ざり合い、飲みやすくなっている」のが特徴。
オーナーの白木正孝さんは、サステイナブルで無駄のない酒製造を心がけている。酒の製造過程で取り出される酒かすは「通常だと焼酎製造所に譲ったり、日本式の酒かす料理などに使用したりするが、わたしは余った酒かすを無駄なく使って、バンクーバーの人々の舌に合ったものを造り出していきたい。地元で収穫したものだけを使用して健康にも良いものを(造りたい)」と熱く語り、「酒かすは、脇役ではなく主役にもなる」とも。
白木さんは、昨年からバンクーバー近郊で酒米(さかまい)の生産を試みている。「まだ実験的に米の収穫を行っているが、将来は原料に使用する分の米を収穫できれば」と新しい挑戦への思いを話す。8月には酒かす入りの新たな味「アップルゆず」を発売予定。
営業時間は11時30分~18時。