バンクーバーの舞台で新クリスマスストーリー、日本人俳優が脚本手がける

「The Patron Saint of Stanley Park」に主演するBrian Lindsさん Photo:David Cooper

「The Patron Saint of Stanley Park」に主演するBrian Lindsさん Photo:David Cooper

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 グランビルアイランドにある劇場「Revue Stage」(1601 Johnston Street, Vancouver)で11月25日から、「The Patron Saint of Stanley Park」が上演されている。主催はArts Club Theatre Company。

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 同作品の脚本を担当したのは、バンクーバーで活躍する日本人俳優Hiro Kanagawaさん。Hiroさんは、テレビドラマ「The X-Files」「Da Vinci’s Inquest: City Hall and Intelligence」をはじめとする多くの作品への出演で知られ、2003年には「Tiger of Malaya」で脚本家としてのデビューを飾った。今回のストーリーは、同カンパニーのコミッションプロジェクト「Arts Club Silver Commissions Project」のうちの一つ。

 ちょうど1年前に行方不明になってしまった父親への思いを胸に、スタンレーパーク内のプロスペクトポイントに向かった姉妹に起こったクリスマス・イブの夜の不思議な体験を描いた物語。姉妹が偶然出会った特異な才能を持つ放浪者が進行役を務めながら、クリスマスの本当の意味、困難を乗り越えていく家族のきずなと愛を考える。

 今回の作品についてHiroさんは「よくサンタクロースにたとえられる子どもの守り神『Saint Nicholas of Myra』の話を現代に置き換えたもの。自分の子どもたちが大きくなったときにこの作品を見て、父親がどれだけ自分たちのことを愛していたかを分かってもらえるように、との思いを込めて作った。家族へのラブレターみたいなもの」と話す。

 「Hiroの活躍には以前から注目していた」と話すアーティスティック・ディレクターのBill Millerdさん。「この時期に定番となっているほかのクリスマスストーリーと同様に、人間のもろさやコミュニティーの大切さを思い出させてくれる。今回の作品は、観客との一体感が生まれる小さな会場にぴったり」とも。

 公演は、月曜・水曜~土曜=20時~、火曜=19時30分~、水曜・土曜=14時~。チケットは25カナダドル~35カナダドル。Arts Clubボックスオフィス(TEL 604-687-1644)で販売している。12月26日まで。

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