バンクーバー近郊で居酒屋などを展開する「餃王(Gyoza King)グループ」が11月中旬、リッチモンドにホットドッグ屋台「GRAZY-DOG」(4551 No.3 Road, Richmond)をオープンした。ド派手なピンク色のフードトラックで通行人やドライバーの目を引き、話題を集めている。
店名の「Grazy」は、「Gyoza King」の頭文字「G」から取っただけでなく、「GoodでCrazyな」屋台という意味も込めた。ペットショップ「PJ’s Pets」前にある駐車スペースの一角で同店を切り盛りするのは、Clarence LanさんとEric Wongさんの2人。「大雪や悪天候の日以外は毎日店を出している。11月中旬にオープンしたときには、ちょっと表通りから奥まった場所に出店していたが、1カ月くらいして今のロケーションに移動してきてからは、少しずつ客足が伸びてきた」(Clarenceさん)。
さまざまなメーカーのソーセージやパンの試食を繰り返しながら、ソースとの組み合わせに工夫を凝らした結果、約8カ月を費やしてたどり着いた現在のメニュー。「Teri Tama dog(てりたまドッグ)」「Mentaiko Mayo dog(明太子マヨ)」「Glico Curry dog(グリコカレードッグ)」「Osaka dog(大阪ドッグ)」(5~6カナダドル)などの和風テイストにとどまらず、「Spicy Thai dog(スパイシータイドッグ)」「Pizza dog(ピザドッグ)」「Caesar dog(シーザードッグ)」(5~6カナダドル)などバラエティーに富み、インターナショナルに楽しめる「フュージョン・ホットドッグ」を目指す。
ソーセージは、100%ビーフ、Bavarian(ポーク)、Bratwurst(ポーク)の3種類から選ぶことができ、ソーセージ以外にも、たこ焼きをパンに挟んだ「Takoyaki dog(たこ焼きドッグ)」、ウナギのかば焼きを挟んだ「Unagi dog(ウナギドッグ)」(以上6カナダドル)などの変わり種も。オプションとして「GrazyDog style(グレイジードッグスタイル)」(3カナダドル追加)があり、さらにかつお節、刻みノリ、クルトン、チーズ、オニオンチップなどの追加トッピングができる。Ericさんは「(GrazyDogスタイルは)これだけで十分おなかがいっぱいになるサイズ。山盛りでちょっと食べにくいかもしれないが、こぼれ落ちた中身とソースを、下に敷き詰めたレタスにからめてサラダのようにして食べるとおいしい」と勧める。
Clarenceさんは「バンクーバー近郊のホットドッグ業界は競争が厳しく、生き残っていくのは難しい。お客さんが飽きることなく、何度も足を運びたくなるように常に新しいメニューを考案して、提供していきたい」と今後のビジネス展開に意欲をみせる。
営業時間は12時~20時。