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日本へ届け「HOPE FOR JAPAN」- ビクトリアの学校が領事館へ千羽鶴や花輪

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  バンクーバーの日本領事館で5月26日、バンクーバー島、ビクトリアのインディペンデントスクールの生徒たちが東日本大震災の復興への祈りを込めて作った花輪や千羽鶴などを届ける贈呈式が行われた。

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 当日、8年生のAnnaさん(13)、Hannahさん(13)、Fionaさん(13)、Angeliqueさん(13)らが生徒代表として、スージーさん、ハーバー好子さんが教員代表として日本領事館を訪れ、生徒や保護者などの日本復興への祈りが込められた千羽鶴、花輪、イラストやメッセージなどが詰まったアルバム、そして好子さんがデザインした日本への愛を込めたTシャツなどを伊藤日本領事へ手渡した。

 花輪は全長50センチで、全生徒の手形を黄色い紙でとり、それを花びらになるように作られており、それぞれの生徒の名前も彼らの復興への祈りと共に記されている。好子さんは「作成には130人の生徒が参加し、3年生の生徒も千羽鶴を作った。最初はなかなか難しそうだったが、みんなだんだん慣れてきて上手に折れるようになった」と振り返る。

 4人の生徒は「最初に地震のことを知ったときはものすごくショックだった」と口をそろえ、「でも何かできることがあればと、自分たちにできることをやり、それが今回日本領事館に受け入れてもらえたことが非常に光栄で、本当にうれしい」と話した。

 3年生を担当するスージーさんは「今回の件は本当に残念で、日本の皆さまへ心からお見舞い申し上げます」と伊藤領事へメッセージを伝え、伊藤領事は「ビクトリアより、日本のために花輪や千羽鶴など、日本のためにと届けていただいたことに大変感激している。被災者の方にも希望と勇気を届けることができます」と感謝の意を述べた。生徒のメッセージが詰まったアルバムを受け取るときにはその重さに驚きながらも、一枚一枚丁寧にその場で目を通し、あらためて感謝の意を述べた。

 好子さんは「同校では震災後、生徒の間から自然と「何か私たちにできることはないのか」という声が学校全体に広がったと話す。初めに好子さんが「日本を世界中からの慈悲の愛で満たそう。世界中の皆でしっかり手を取り合って共に頑張ろう」をコンセプトに愛の文字と鎖型の模様をデザインしたTシャツを作成。 学校内で「HOPE FOR JAPAN ・がんばれ 日本」という日本復興への祈りを込めたイベントも開催。当日は日本の国旗掲揚と国歌斉唱で始まり、被災者へのキャンドルサービスと黙とうがささげられたという。幼児による「春が来た」の斉唱で日本の春、新しいスタートを願い、俳句読みやソーラン節を踊るなど、さまざまな形で日本への思いを表現し、「東日本大震災を皆がしっかり受け止めた」とも。

 花輪や千羽鶴は日本領事館8階の受付に飾られている。 

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