「Boston Pizza」(本社5500 Parkwood Way, Richmond)は5月27日から期間限定で、ブリティッシュ・コロンビア州内の全62店舗の名称を「Vancouver Pizza」に変更した。現在行われているNHL(北米プロアイスホッケーリーグ)のスタンレーカップ決勝戦で、バンクーバー・カナックスとボストン・ブルーインズが対戦することを受けた粋な計らいが、地元だけでなくホッケーファンの間で話題を呼んでいる。
同店では、今年のプレーオフ初戦で、モントリオールとボストンのチームが対戦している期間中、ケベック州内にある26店舗が「ボストン・ピザ」から「モントリオール・ピザ」に店名変更。「ケベック州のホッケーファンだけでなく来店客に大好評だったため、今回のチャンスを逃すわけにはいかなかった」と話すのは同店広報マネジャーのPerry Schwartzさん。
27日の東部カンファレンス決勝第7戦で、ボストン・ブルーインズがスタンレーカップ決勝進出を決めた直後に、同店サイトのトップページでは、「Boston」の部分を黒のマーカーで消して「Vancouver」に訂正したバナーが登場。ツイッターやフェイスブックなどでは「待ってました!」「絶対来ると思った」など次々とコメントが書き込まれた。
店名変更は、決勝戦(7戦4勝方式)が終了するまで。Perryさんは「店頭で掲げるためのバナーが6月1日に行われる決勝第1戦目までに全店に行き渡るように手配した。スタッフがカナックスのチームジャージーやTシャツを着たり、新ロゴ『Vancouver Pizza』のステッカーを従来の制服に貼ったりするなど、各店ごとに演出を工夫する」と企画内容を紹介。「ボストンファンの来店ももちろん大歓迎だが、おそらく地元カナックスファンが圧倒するだろう」とも。
プレーオフ期間中は、特別メニューとしてチキンウイングとモルソン・カナディアンビールのセット「Canucks Combo(カナックス・コンボ)」(12.95カナダドル)も提供。Rogers Arenaのプライベートスイートで決勝戦が観戦できる(リムジン送迎+同店での食事付)チケットが当たるコンテストも実施している。