Museum of Vancouver(MOV、1100 Chestnut Street, Vancouver、TEL 604-736-4431)で現在、バンクーバーでのバングラ文化の歴史をたどる展示「Bangra.me」が行われている。MOVとVancouver International Bhangra Celebration Society(VIBC)の共催。
バングラとは、インド北西部パンジャーブ地方のダンスや音楽を指す。会場では、彩り豊かな衣装やバングラ特有の楽器の展示のほか、50人以上に100時間を費やしてインタビューし、1年間かけて集めた情報を基にしてまとめたバングラの歴史を追いながら、1960年代から1980年代にかけてバングラがコミュニティーで果たした役割、バンクーバーに住む南アジア系移民の歴史、個人のアイデンティティーやルーツ、政治的背景を探ることができる。
今回キュレーターを務めたNaveen Girnさんは「バングラ文化はバンクーバーの物語を語る上で欠かせない。女性がグループでバングラを踊るのはバンクーバー独自のもので、今回の展示では今まで語られなかったバングラについてのエピソードが多く含まれている」と話し、「モントリオール五輪や86年のエキスポ、バンクーバー五輪などの大舞台でバングラダンサーたちが活躍したことは記憶に新しいが、そこに至るまでにはコミュニティーセンターや学校の体育館、古い寺院などに男女問わず集まり、仲間と楽しい時間を過ごすための手段として発展してきた」と振り返る。
開館時間は10時~17時(木曜は20時まで)。月曜休館。入場料は、大人=12カナダドル、シニア・学生=10カナダドル、子ども(5~17歳)=8カナダドル、5歳未満=無料。10月23日まで。